ブレースバーの効果
ツーリングをしていて不安に感じることのひとつが、ハンドルのブレです。
シミー現象と呼ばれる低速域、もしくは高速域でのハンドルの振動が特に不安を感じるという人も少なくないのではないでしょうか。
シミー現象は速度が低下すると発生しやすくなり、振動の大きさも徐々に大きくなっていくので、できれば普段のメンテナンスで改善させておきたいものです。
そのような場合に効果的なのが、ハンドルブレースバーです。
ブレースバーは、元々激しい振動の伴う走行をするオフロードタイプのバイクにオプションパーツとして採用されていたグッズです。
オフロード走行ではハンドルのブレや振動が大事故につながる可能性があるため、ブレースバーを装着して振動を抑え、事故防止の効果を発揮してくれます。
シミー現象を抑えるという観点から、他のバイクへの応用を考えて発売されたのがハンドルブレースバーです。
バーハンドルの間に挟み込む形でブレースバーを設置することで、ハンドルが一本のようになり、安定性と振動抑制効果を発揮します。
注意点として、ブレースバーはハンドルがバータイプのものにだけ装着できるということです。
バータイプではないバイクには装着はできないので、購入時に装着可能かどうかをチェックしてから注文すると良いでしょう。
装着はナット固定になりますが、トルクレンチを利用して一定の締め付けトルクでナットを装着するのがおすすめです。
もし装着に不安がある場合には、バイクショップに装着してもらうこともできます。
ハンドルブレースを装着するメリット
ハンドルブレースはハンドルの中間部分に装着し、ハンドルの振動を抑えるメリットがあります。
バータイプのハンドルは左右に別れているため、どうしても歪みが生じてしまいます。
そこで、ブレースバーを装着することによりハンドル間がしっかり固定されるので、ハンドルの歪みが抑えられます。
ハンドルの振動が抑えられると、ツーリング時により安定してハンドリングができるようになります。
ロングツーリングでは、ハンドルの振動が疲労を引き起こすため、振動がより少ない方が体への負担が軽くなります。
振動がひどいバイクに乗り続けていると、手が痺れてしまい感覚が鈍るため、ハンドリングにも影響が出てしまいます。
振動が抑えられることによってしっかりとグリップできるようになり、運転中の安全性も向上します。
ハンドルブレースは、疲労低減にも効果があるパーツだと言えるでしょう。
ハンドルブレースには複数のカラーリングがあるので、装着することでよりスタイリッシュになるというメリットもあります。
他のバイクと差をつけたい、そんな希望に応えてくれるのもハンドルブレースバーの効果です。