クーラントとは
エンジン発動と共に上昇するエンジン内の温度を、下げる役割を持つオイルは、半年に1度の交換が必要です。
エンジンを冷やす役割を持つアイテムが、もう1つあります。
それが冷却水で、オイル同様に錆止め効果もあるのが特徴です。
冷却水すなわちクーラント液は蒸発しますから、たまに補充はしておいた方が安全です。
LLCは2年以上品質を維持しますから、オイルほどこまめに交換する必要はありません。
しっかり濃度を維持している限り、半永久的に効果を発揮します。
クーラント補充の際に注意すべき点
注意点はクーラント液の色を統一しておく事と、工業用水で使われるような蒸留水などを、使う事です。
時々誤解を受けるのですが、冷却水とあっても飲料水のような純度の高い水とは違うので、水道水での代用は推奨できません。
ましてやミネラルウオーターを使うと、ミネラルが蓄積されて本来の機能を妨げることになります。
もちろん井戸水もおすすめできません。
クーラント液の色は単に誤飲防止のためであって、それ以上の深い意味はありません。
長く使用しているとさすがに濁ってきますが、汚れている事に気づきやすいように、補充する色を統一した方がいいでしょう。
クーラントはたまに交換しましょう
水が蒸発しやすい関係上、減ってきたら継ぎ足し補充します。
オイルほどこまめな交換が不要なので、管理が楽です。
まったく交換しなくて良いというものではありません。
2年以上品質保持するものなので、うっかり交換を忘れがちです。
通常車検時に交換もしてくれるので安心してください。
おおよその交換時期は、赤や緑のクーラント液で2年、青やピンクは7年から10年になります。
古いクーラント液に新しい液を継ぎ足していくので、場合によっては最初に注入した液が10年をとうに超えている事もあるでしょう。
質を維持しているかどうかの判断は、冷却水が濁っているかどうかという点以外に、錆が浮いていないかどうかも、めやすになります。
こうなるとさすがに交換した方が安心です。
放置すればさびによるつまりを含めて、エンジントラブルを引き起こしかねません。
修理で高額費用が飛びますので、目安時期よりも早めに交換しましょう。
よほど意識していないと、冷却水が濁っているかどうかも確認しなくなるものです。
なとなくエンジンのかかりが悪くなってきたり、違和感を受けたりした時は、早めに点検を依頼する事で、気づくことができます。
最後にクーラント交換をした日付を何かに記録しておくことでも、管理しやすくなるでしょう。
バイク管理は何かと意識しておくべき事が多く、面倒くさい事が多いです。
少しでも長く寿命を持たせるためには、こまめメンテナンスができる人が、ライダーに向いているでしょう。