バイクにオイルは必要です
オイルはエンジンの血液だとはよく言われるように、エンジンにちゃんと働いてもらうために、潤滑油としての働きをします。
その他に重要と思える機能は少なくとも4つです。
エンジンが発動するたびに鉄粉や屑が貯まっていきます。
そのまま放置するとエンジンがちゃんと働いてくれなくなる事に加えて、寿命も短くなります。
エンジン内部をいつもきれいに保つために、オイルを取り込むのです。
エンジン内部の汚れをたくさん吸い込んだオイルは、少しずつ黒くなります。
オイルの質も悪くなっていくので、時々交換が必要です。
エンジンが動くためには、シリンダーの中でピストンがスムーズに、動いてくれなければなりません。
ピストンとシリンダーの間に、少しだけの隙間がある事で、よりスムーズにピストンが動きやすくなるはずです。
一方で気密性が薄れて本来のエンジンの働きが鈍くなってしまいます。
そこで気密性を維持するためにオイルが必要になのです。
エンジンが燃焼すれば、当然エンジン内部が高温になります。
温度が上がりすぎないように冷やすのも、オイルの働きです。
温度が上がると外気温との温度さが生じて、結露が生じてさびやすくなります。
錆予防のためにオイルで油膜を作り、余分な湿気からエンジンを守るのも、大切な役割です。
オイル交換の最適なタイミング
オイル交換の適期は”汚れた時”です。
これでは実際にオイルをのぞいてみない限り、わかりません。
かといって放置していれば、確実にエンジンは動かなくなります。
目安としては3000kmから5000km走った時もしくは、半年に1度と覚えておけば良いでしょう。
理想的なのはメーカー推奨の時期なので、取り扱い説明書を確認してみてください。
指定されている時期よりも、早めに交換するのがおすすめです。
オイルの種類は3ベース
オイルは大きく分けて鉱物油と化学合成油そして部分合成油との3つあり、これに添加物を加えたものを使います。
最もオーソドックスなのは鉱物油で、価格的にも手軽に手に入りやすく、一般的によく使われています。
街乗り程度なら充分でしょう。
高度な技術で不純物を可能な範囲で除去した高級油が化学合成油で、価格もそれなりです。
サーキットやスポーツバイクに適しています。
鉱物油と化学合成油を混合させたのが部分合成油で、価格や性能などが両者のちょうど中間をいっているタイプです。
ツーリング時に適しています。
オイル交換に必要なもの
当然ながら新品のオイルは必須です。
車種によってオイル量が違いますので、メーカーに確認してみましょう。
新品のドレンパッキン、オイルジョッキ、廃油ボックス、工具と最低これだけ準備しておけばOKです。
グローブやパーツクリーナーも準備できるならあった方が、作業が楽です。
高価なグローブは不要ですが、作業用軍手があれば、けが防止にはなるでしょう。
基本的なオイル交換の方法
エンジンを少しだけ暖気するとオイルが伸びやすくなり、オイルを抜きやすくなります。
必須ではありませんが、事前準備として覚えておいてください。
メガネレンチかソケットレンチを使って、ドレンボルトを外して古いオイルを抜きます。
古いオイルは廃油ボックスに収納します。
むやみな処に廃棄すると法律違反になるので、注意してください。
ドレンパッキンを交換してからドレンボルトを再び締めます。
オイルを適量いれます。
エンジンを始動させてオイル漏れがなければ完了です。