KTM 390 DUKEは、その軽量さと扱いやすさから、初心者からベテランまで幅広いライダーに愛されるモデルとして知られています。今回は、このモデルの特徴と実際の試乗体験を通して、どのような魅力が詰まっているのかをご紹介します。
KTM 390 DUKEの主な特徴
1. 軽量で扱いやすい車体
KTM 390 DUKEの最大の魅力のひとつが、その軽量さです。装備重量165kgという軽さは、ストップ&ゴーの多い街中での走行や、タイトなカーブの連続する山道などでの操作性に大きなメリットをもたらします。
初期型モデルと比較すると、若干重量は増加していますが、それでも「軽さ」を維持していることに変わりありません。さらに、軽量な車体はバイク初心者にとっても大きな安心感を与えます。
2. パワフルなエンジン
新型390 DUKEは、排気量が398.7ccにアップグレードされ、よりパワフルな走行性能を実現しています。このエンジンは、中速域でのトルク感が特徴的で、街中から高速道路まで幅広いシチュエーションで活躍します。
スロットルをひねった瞬間に感じる加速感は「軽量な車体」と相まって非常に気持ちよく、軽快にバイクを操れる楽しさが際立ちます。
3. 進化した電子制御システム
新型モデルには、最新の電子制御システムが搭載されています。ライドモードは「レイン」「ストリート」「トラック」の3種類が用意され、天候や路面状況に応じた最適なセッティングが可能です。
これにより、初心者でも難なく扱える一方で、ベテランライダーが楽しむための高いポテンシャルも秘めています。ABS機能も健在で、より安心してコーナリングやブレーキングが楽しめる設計になっています。
試乗して感じたポイント
実際に新型KTM 390 DUKEに試乗してみると、スペックだけでは分からないリアルな魅力を感じることができました。
1. 軽快さとコントロール性の高さ
試乗時、まず最初に感じたのは「車体の軽さ」です。信号待ちからのスタートや、細い道でのUターンなど、一般的に気を使う場面でもスムーズに扱える点が印象的でした。低速域でのコントロール性が抜群で、街中での使い勝手の良さを再確認しました。
また、ステアリングの軽さと素直なハンドリングも特筆すべき点です。直進安定性と旋回性能のバランスが良く、ライダーの思い通りにバイクが反応してくれるので、初心者でも安心して操作できます。
2. トルクの力強さ
軽量な車体に適したエンジン性能は見事なものです。アクセルを開けると、軽快な加速感が楽しめます。中速域でのトルクが特に力強く、坂道や追い越しでも余裕のある走りを見せてくれます。
特にストリートモードでの走行は快適そのもので、日常の移動からツーリングまで幅広いシーンで活躍できる性能だと感じました。
3. 進化した装備の安心感
ライドモードの切り替えやABSの安定感は、特に悪路や雨天でその真価を発揮しました。雨の中でも「レインモード」を選択することで、安全かつ快適に走行することができました。これらの機能は、ライダーの不安を軽減し、より走行に集中できる環境を提供してくれます。
初期型との違い
筆者自身、初期型の390 DUKEに乗っていた経験があります。そのため、今回の試乗では10年間の進化を強く感じることができました。
初期型は軽快さとシンプルさが魅力でしたが、新型では装備の充実度が大幅に向上しています。ライドモードの切り替えやメーター表示の見やすさなど、細かな部分での改良が際立っています。
ただし、初期型の軽量感にこだわるライダーにとっては、重量増加が気になるかもしれません。しかし、それを補って余りあるパフォーマンス向上が実現されていると感じました。
誰におすすめか?
新型KTM 390 DUKEは、多くのライダーにマッチする万能なバイクといえます。
- 初心者ライダー: 軽量で扱いやすい車体は、初めてのバイク選びに最適。
- 街乗りユーザー: 街中での軽快な操作性と燃費性能の良さが魅力。
- ツーリング好き: 中速域のトルク感と快適なライディングポジションが長距離走行を支えます。
試乗を終えて
KTM 390 DUKEは、その軽さと高いパフォーマンス、進化した装備によって、ますます魅力的な一台となっています。初心者でもベテランでも楽しめるバランスの良さは、数あるバイクの中でも際立っています。
「バイクを操る楽しさ」を感じたいすべてのライダーにとって、この一台はぜひ一度試してみてほしいモデルです。軽さを活かした走行感と現代的な装備の両立は、多くのライダーを満足させるでしょう。
KTM 390 DUKEが持つ「軽さ」という最大の武器。その進化を、ぜひ試乗で体感してください。