テネレのエンジン以外は新開発部品
テネレの特徴的なものは、エンジンにあり、これは、MT-07と同じ688ccのCP2ユニットを積み、72馬力発揮されます。
このエンジンについては、既存のモデルを転用したものとなり、並列2気筒エンジンです。
そして、エンジン以外の部品については、新規開発部品が多くあり、足まわりや外装だけではなく、フレームにスイングアーム、吸排気系も新開発となっていて、電子制御については、オン、オフのABSのみとなっています。
テネレのコントロールのしやすさ
テネレは、速度域の低いフラットダートであれば、座ったままアクセルをコントロールすることができ、るため、走っていても安定感があります。
タイトなコーナーで、ガバっとアクセルを開けてみても、車体のバランスがよく、きれいにテールを流すことができます。
車両重量は205kgあり、シート高は、ローシートが約20mm、クッション厚が十分にあるスタンダードシートは、長距離を走るにも、快適といえます。
街乗りにもオフロードも快適
大型スポーツバイクに比べると、街乗りもラクといえます。
とにかく振動が少なく、加速すれば、それなりにエンジンのパルス感こそあっても、2気筒エンジンとは思えない静かさがあります。
様々な場面を走行してみると、よく走り、よく止まり、よく曲がるという印象があるため、基礎体力が高く、どんな状況に合わせてもスポーツライディングを楽しむことができます。
オフロードを走らせると、足回りがよく、トラクションの濃密さを感じることができます。
テネレを楽しむ
走り出すと、大き目のバイクにしては、軽い車重とオフ車特有の背筋を伸ばすポジションになるため、これが快適です。
また、峠や山道のようなオフロードでは、純正タイヤのピレリススコーピオンのグリップ力を感じることができ、エンジン回転も伸びがよいため、気持ちよく感じられます。
サスペンションが激しく動かないため、ハンドル幅が大きいことで、大きな船に乗っているような感覚です。
さらに、2気筒エンジンがの出力がマイルドで、低速でも粘るため、障害物で、予想より減速した場合に、エンストの心配もありません。
そして、高速道路での快適な走りだけではなく、燃費の良さも実感し、アクセルのレスポンスもよく、心地良さを感じられ、扱いやすさから毎日の通勤などの街乗り、使いこなせるようになれば、オフでも優れた走破性と意のままになるハンドリングを楽しむことができます。
大きな荷物を積んでも衰えることのないパワー、シンプルながらも、走ることが楽しいバイク、日本ではマニアックなものになるかもと感じました。
走らせるとUターンや小回りも効く点では、街乗りにも良さそうで、もちろん、ツーリングやオフロードで走らせてもその楽しみを発揮してくれます。