ステアリングダンパーの役割とは
ステアリングダンパーは、バイクのハンドルの振動を軽減させるという役割を担っている部品です。
バイクは設計上は基本的に直立状態を保つようにと作られています。
しかし、走行中は路面から振動が伝わっていきハンドルに伝わるまでに共振して振動が大きくなってしまうという場合もあるのですがステアリングダンパーはそれを軽減させるという働きを持っています。
振動が大きくなってしまうと、ハンドルが動いてしまうという可能性が出てきますがステアリングダンパーがしっかりと役割を果たしていれば、ハンドルが勝手に動くことを防ぐことも可能です。
ステアリングダンパーが必用?
実際ステアリングダンパーという部品は全てのバイクに絶対ついているという部品ではありません。
そのため中にはステアリングダンパーを付けることに意味はあるのかと感じてしまうパターンもあるでしょう。
基本的にステアリングダンパーがついているのは大型のバイクやレースレプリカなどといった速度が出るバイクに取り付けられているというものです。
レースとなると、かなりの速度を出して高速走行をするため通常走行よりも危険を伴います。
ステアリングダンパーはその危険を軽減させるのに大きな役割を持っている部品なので、高速走行する場合にはついていた方が安心でしょう。
しかし普段使いするという高速走行をしないケースではステアリングダンパーをつけていても、あまり恩恵を感じられないということも多いかもしれません。
交換にかかる費用は?
中には自分で交換をするという人も居るかと思いますが、何かしらトラブルが起こることなどを考えると、プロに頼みたいという人も居るでしょう。
そこで気になってくるのが交換にいくらかかるのかという点です。
純正に装着してある場合、かかる工賃は6,000円~12,000くらいが一般的な費用になっています。
しかし絶対にこの範囲でとは言い切れず、構造的な問題で他に外す部品があると追加工賃が発生することもあります。
さらに注意してほしいのが、交換をバイクショップでしてくれるのは純正部品であるということがほとんどで社外製の部品だと断られることもあるので、その点は理解しておきましょう。
自分で交換する方法
自分でステアリングダンパーを交換する場合、外装カウルにツメがあるので、割らないように注意しながら取り外します。
そして、コックをOFFにしタンク内のガソリンを全部抜いたらタンクを取り外します。
ステアリングダンパーはもともと部品ごとに分かれているので、取り付ける前に仮組みをしておきます。
ハンドルを左右に振って軸のズレなど異常があるかどうかのチェックをしましょう。
問題がなさそうであれば、本締めをして固定をします。
固定が完了したら最初に外したタンクとカウルの取り付けができれば交換は完了します。